10年経て、森山大道『ハワイ』

誕生日だった。
ヨメから誕生日プレゼントに、森山大道の『ハワイ』をもらった。

Yu.sayさん(@yusaypix)がシェアした投稿

 

10年前に発売された写真集。
いつ買おうかずっと悩んでいた。
値段もいい値段。思い出もいい思い出。

そう!

思い起こせば、9年前の6月。
東京という都会が嫌になって、静岡に帰郷していたが、
大好きな森山大道さんが東京都写真美術館で大きな写真展を開催すると聞き、
単身、大嫌いになった東京に戻ったのだ。

ひと言で言えば、「圧倒された」に尽きる。
朝から閉館まで、一日ずっと都写美にいた。

特に印象的なのが、特大インクジェットでの道の写真
あの曲がりくねった道。まさに人生。
僕のこれからの人生も物語っている様に感じた。

話は戻って、写真集の話。

『ハワイ』というタイトルだけ見ると、
常夏アロハ~なビーチにビキニのお姉さんの写真集
と、思う人も居るかもしれない。

しかし、そこは森山大道。
一般的な、ハワイからイメージする写真ではない。
森山大道さんも、こう言っている。

なぜハワイなのか、なぜハワイを写したかったのか、写し終わった今にしてまだ分からない。ぼくの意識の下の流れのどこかに、ハワイの島々へといざなわれる一本の記憶の糸がつながっていたのではないか。ぼくにとっては、用意されていた場所だったと思うほかない。
(森山大道)

 

4cmの厚さの写真集には、ここぞとばかりに森山大道らしいハワイの写真。
いわゆる、ハイコントラストなモノクロで、アレ・ブレ・ボケしたハワイ。

パラパラっとめくると、写真集のインクの臭い。いいね。
都写美は9年前なので、すべての写真を覚えていないが、
立ち止まって見た記憶がある写真がタイムスリップさせてくれた。

 

最後のページ。
実は、10年前に発売された初版本が僕の手元にやってきたのだ。

きっと、この本は10年前から僕を待っていたのかも知れない。
そんなロマンチズムな妄想に耽る36の夜だった。

大切にします!